【 競輪 keirin 】

グランプリ初出場へ! 合志正臣がG1初制覇
荒井番手から直線鋭脚差し

〜 いわき平G1第22回全日本選抜競輪決勝 〜

 小兵・合志正臣(熊本・82期・29歳)がG1初制覇を果たし、グランプリ最終切符をゲット! 平成18年最後のG1、第22回全日本選抜競輪は10月にリニューアルオープンした福島県・いわき平競輪場が舞台。12月2日から4日間の激戦を締め括る決勝戦は、5日の第11Rにて争われた。今大会に必勝を誓って臨んだ山崎芳仁が準決勝で敗退し、地元福島勢が不在となったレースは、荒井祟博―合志の前受けで淡々と進むが、赤板2角から上昇の平原康多―神山雄一郎が打鐘で抑え主導権を奪う。すると荒井は神山のイン粘り、さらに外から手島慶介が競りかけるも最終ホームで張られた荒井は引き、手島も競り落とし番手死守した神山が勝機を掴んだかと思われたが、立て直して渾身のバック捲り放った荒井マークの合志が直線鋭く外伸び、先に抜け出した神山を捉えてGT初優勝! 併せて優勝賞金2790万円(副賞含む)と初のグランプリ出場権を獲得した。「獲れると思っていなかったので、ちょっとびっくりしました」と成し遂げた快挙に、放心の合志だった。

(2007年1月5日号)

G1を初制覇し、グランプリ出場も決定、
破顔一笑の合志正臣選手

2番車・合志が1番車・神山を差し切りV達成!


【 競輪 keirin 】

小野俊之が絶好の番手差し今年記念V2  

〜 一宮開場56周年記念「毛織王冠争奪戦」 〜

 小野俊之(大分・77期・30歳)が06年2度目の記念V! 愛知県・一宮競輪場のGV開場56周年記念競輪「毛織王冠争奪戦」決勝は11月27日、第11Rで争われた。生憎の雨に見舞われたレースは、正攻法に出た志智俊夫―山口富生の地元中部連係を白戸淳太郎が抑え先頭へ。すると中団インで粘る志賀の外併走から、佐々木則幸―小野―国村洋がカマしてホーム先行。志智は1角外捲りで巻き返すもバックで失速し、絶好の番手小野が直線で抜け出して、9月の京都向日町以来06年2度目の記念Vを果した。「一宮のバンクは何故か相性がいいのでまた呼んでください」とご機嫌の小野選手。

(2007年1月5日号)

今年記念競輪2度目の優勝を
果した小野俊之選手


【 競輪 keirin 】

市田佳寿浩が会心の中団捲りV  

〜 佐世保開設56周年記念競輪決勝 〜

 会心の中団捲り炸裂! 市田佳寿浩(福井・76期・31歳)が06年を締め括る記念V―長崎県・佐世保競輪場のGV開設56周年記念競輪は、武田豊樹、小嶋敬二が揃って準決で姿を消す波乱のシリーズ。決勝戦は12月13日、第11Rにて争われた。レースは前受け吉川誠―阿部康雄―佐々木浩三を、打鐘上昇の三ツ石康洋―加倉正義―立石拓也が叩きに出るが、吉川は突っ張り先行。吉川は最終ホームで加速し逃げ切りを図るが、終始4番手をキープしていた市田が3角捲りで直線抜け出して快勝、1月の和歌山記念以来、06年2度目の記念Vを飾った。市田は「調子の波がなく一年を走れた」と06年を振り返った。

(2007年1月5日号)

06年、2度目の記念競輪優勝を
飾った市田佳寿浩選手