３拍子揃った、はよく聞く話。４拍子揃った最低のラーメン屋に今年も立ち寄りました。今年は高松宮記念杯が前橋での開催だったので６月の始めの話です。まずお店を簡単に説明すると、愛想が悪い、汚い、まずい、高い、で４拍子揃っています。お店に入ると７０歳位の女将らしいお婆さんをはじめとするフロアのちょっと前の４０おばちゃんがお出迎えもなく黙って注文を取りに来ます。続いて腕の悪い７０歳位の料理人が黙って料理を作りだし、我々は不潔な店内で大騒ぎして食べ始める訳です。しかし私が約１０年間必ず通い続ける訳があるのです。

　それは焼きそばだけが何故か癖になるような味で不思議な味で美味いのです！今年初めて餃子も注文しましたが、やはりマズイ。焼きそばは美味いと仲間内で言ったことが料理人に聞こえたらしく無言でニヤリと笑いました。その後に更に初めて焼き飯を注文しましたが、出された物は…、昔の頑固親父ならテーブルをひっくり返したでしょう。私が、大きな声で、こりぁーマズイな、と言った後に、オジヤかと言って料理人を見ると又もや無言でニヤリと笑っていました。お前笑うとこ間違っているぞと思い今度は我々が大笑いしました。ちなみに唯一美味いと思う焼きそばの値段は７５０円です。佐賀の田舎で食べるならせいぜい４５０円と言ったところでしょう。しかし、次回も必ず面白半分に立ち寄ると思います。公営競技ファンの方で是非行ってみたいと思われた方は次回の前橋開催の大レースで直接私を尋ねて下さい。
　
　第６２回高松宮記念杯競輪は９６期の新鋭、深谷知広が最終ホームから仕掛け、閼りで優勝をもぎ獲った。残り２周の赤板で稲垣―村上の京都勢が６番手の深谷をインに封じ、一気にカマシ先行を打ちました。３番手に佐藤が入り、踏み遅れた態勢ながらも深谷も稲垣を追う。まくり絶好かと思われた武田が踏み出しで遅れ、深谷に入られてしまい、流れに乗れないまま隊列から離れてしまう。深谷の最終ホームからの仕掛けは最高のタイミングでした。１センターで３６度という、３３バンクの中で１番の最大カントを登り切っていました。後は加速するだけでした。デビュー６８４日目でのＧ１優勝は吉岡稔真氏の記録を上回るデビュー最速記録となりました。

（平成２３年７月５日号）